2015年9月21日月曜日

兄弟げんかの時に心掛けていること

うちの娘たちは歳が離れているので、比較的けんかは少ないかもしれませんが、それでもちょくちょく喧嘩をします。原因はやはり、何かを取り合っての喧嘩がやっぱり多いでしょうか。

今朝も朝食の後、お姉ちゃんがあるおもちゃを手に取って遊ぼうとした時、下の子が「それ私の!」と怒り出しました。

妹「お姉ちゃんが私のおもちゃを返してくれない!」
姉「それは○○ちゃんのじゃないでしょ。うちにあるおもちゃはみんなで遊ぶおもちゃだよ」
妹「それ、私の!返して!」

といった具合です。

取り合っていたおもちゃは、下の子がどこかのお店でおまけにもらったもの。普段全然見向きもしないのに、いざ取り合いになると、急にスポットライトが当たるんですよね(^-^;

喧嘩はできるだけ本人に任せるようにはしていますが、5学年も歳が離れていると、下の子は自分の思いを上手く伝えられないことが多いので、少しだけ「通訳」として話に入ることがあります。上の子も感情的になると、泣き叫ぶばかりで、どんどんエスカレートしちゃいますからね。

今日もしばらくは様子を見ていたところ、二人ともが大声で泣き始めて、助けを求めてきたので、私も話に入りました。

お姉ちゃんの言うことは私が普段から言い聞かせていることでもあるので、まずはお姉ちゃんに「普段ママが言っていることをきちんと理解しているんだね。そう、おうちにあるおもちゃはみんなで仲良く遊ぶおもちゃだよね」と言いました。

自分の味方になってもらえると感じたお姉ちゃんは、「そうだよ!それなのに、○○ちゃん(下の子)が独り占めしようとするんだよ!私が先に使ってたのに、返してって言うのはおかしいよ」と訴えてきました。

続けて私は言いました。

「でもさ、うちにあるおもちゃはみんなで仲良く使うものって言っても、○○ちゃんはお姉ちゃんのDSとかビーズのおもちゃとか、触らせてもらえないおもちゃがいっぱいあると思わない?」

上の子は黙っていました。

「○○ちゃん(下の子)のおもちゃで遊んでたからって、お姉ちゃんを叱ろうとしているんじゃないんだよ。でも、○○ちゃんにとっては、家にあるおもちゃが全部遊べるわけじゃないでしょ。お姉ちゃんから普段『私のおもちゃに触っちゃダメ』って言われて、○○ちゃんがどれだけ我慢しているかを考えてみてほしいの。いつもお姉ちゃんにそう言われてるんだもん。自分が外でもらったおまけをお姉ちゃんが触っていたら「私だって『自分だけのおもちゃ』が欲しい」と思って、普段言われているお姉ちゃんに「私のだから」って言いたくなる気持ちだけは、わかってあげてほしいな」

それを聞いてお姉ちゃんは大声で泣き出し、下の子はお姉ちゃんがかわいそうに思ったのか「遊んでいいよ」と自分が抱えていたおもちゃを差し出して、「お姉ちゃん泣かないで」と心配そうに声をかけていました。

落ち着くまで好きなだけ泣かせてあげようと、私は洗濯しにベランダに出ましたが、しばらくして二人は何もなかったように遊びだしました。


喧嘩をする時は、明らかにどちらか一方が悪い時ももちろんありますが、お互いの気持ちを理解しあえていないだけの時がとっても多いと思います。

私自身が3人兄弟の真ん中でたくましく育ち、姉としての気持ちも妹としての気持ちもわかるだけに、娘たちが兄弟げんかをしていると、どちらの言い分もとても理解できるんです。

今回のようなどちらの言い分も理解できると感じられる喧嘩の時は、敢えて私が「ごめんなさい」と言わせなくてもいいと思っています。だって、どちらの感情も理解できるんですから。それに、私が促さなくても、お互いの気持ちを理解しあうと、不思議とどちらかが自然と謝ることが多いんです。

兄弟げんかをする時に一番気を付けているのは、どちらが悪いのかを決める「審判」にも、仲直りさせるための「仲裁役」にもならないこと。その代わりに、お互いの気持ちをわかりあうための「通訳」に徹するようにしています。

自分の気持ちを代弁してもらい、わかってもらえたという安心感があってこそ、相手の気持ちを理解しようとする余裕ができ、相手の気持ちがわかれば、自然と相手を許せることが多いと思います。

こうやって、気持ちを伝えあうことで、お互いの気持ちを理解することの大切さを学んでいくと同時に、成長と共に自分の気持ちをきちんと伝えられる子に育ってほしいなと願う朝でした。




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