2015年10月30日金曜日

「北風と太陽」の絵本を読んだ娘の反応

ブログのタイトルに使うほど、日々の子育てや人間関係で自分のポリシーとしている「北風と太陽」のお話。実は娘にまだ絵本を読んであげていないことに気づきました。

小学校2年生なので、幼稚園や学校で読んだことがあるのだろうと、勝手に思い込んでいたんです(^^;)

図書館で借りてきて(自分にとってそんなに大事な話なら、買って持っていても良いぐらいですけどね・・・)、娘に読んであげると、「ふぅん」とそれなりに感心した様子。私も「ま、なんとなくわかってくれればいいか」という気持ちでいました。

そして再び朝を迎えた今日、早めに目覚めた娘二人が、布団の上でふざけて遊んでいました。下の子が、なぜかお姉ちゃんの指を口に入れたらしく、最初はお姉ちゃんが「指をちゅっちゅしてる!」なんて言って笑っていたんですが、そのうちに「痛い!やめて!噛まないで」と叫びました。お姉ちゃんが叫んでも噛むのをやめなかった下の子。私は慌ててお姉ちゃんの指を下の子の口から離しました。

痛くて泣いているお姉ちゃんを見て、困惑していた下の子に、まずは噛んではいけないこと、噛まれるととても痛い事を伝えました。まだ3歳になったばかりですから、どうして噛んだのかは上手に説明してくれませんでした。それどころか、「やだやだ」と繰り返すばかり。

私が噛まれたお姉ちゃんの方へ行き、慰めていると、下の子は私が離れたことでますますパニック状態になり、泣き叫んでいました。

しばらくしてお姉ちゃんが落ち着いたので、今度は下の子のところへ。

下の子の様子からして、お姉ちゃんに痛い思いをさせようとして噛んだというより、お姉ちゃんが「痛い!」と叫んだ反応が面白くて、ふざけて噛んだような印象を受けました。そして、遊んでいたはずが、途中でお姉ちゃんが本気で怒っていることに気づき、混乱しているようでした。

そんな時に私が頭ごなしに叱っても、娘は話を聞ける状態にありません。

下の子が落ち着くまで、私は噛むのはいけないこと、噛まれるととっても痛いことを、静かな声で繰り返していました。「わかる?」と聞いても、「やだやだ」しか言わなかったのが、段々と静かに考えるようになり、最後はようやく頷いてくれました。そして、私が「お姉ちゃんにごめんねしようか」と促すと、小さな声で「ごめんね」と言ったのでした(…やれやれ)。

・・・とこんな出来事が朝から起きたわけですが、学校から帰宅した上の子に、「そういえば、今朝の出来事。あれ、ママが北風と太陽の「太陽」をしていたの、わかった?」と聞いてみると、しばらく考えて「確かに!そういうことか!」と納得していました。

昨日、投稿した絵本の話にも関係しますが、絵本に出てくる出来事や教訓を、こうやって実生活に関連付ける経験って、とっても大切だなと思います。

北風と太陽の考え方を少しずつ理解し始めてくれた上の子。人に無理やり何かをさせようとするよりも、人の気持ちを考えて行動することが近道になることは何度も話してきたつもりでしたが、やはり絵本の力をかりると、子どもは理解しやすいようです。
こんなことなら、もっと早くこのお話を読んであげればよかったとつくづく思ったのでした。


0 件のコメント:

コメントを投稿

QLOOKアクセス解析