2015年10月12日月曜日

おやすみ前の算数で成績アップ!?

今日はちょっと子どものお勉強について。
下の子はまだ3歳なのでさておき、上の娘はやや算数に自信がないようで、日頃からどうにかして苦手意識を持たせないように気を付けています。

そんな子どもの算数について、先日、サイエンス誌に発表された、シカゴ大学の心理学者らの研究がとても興味深いのでご紹介します。その研究は毎日家で算数に触れることが実際の成績にどう影響するか、というもの。

その研究では、約600世帯の家庭に予め学習アプリが入れてあるタブレットを貸し出しました。グループは2つに分けられ、1つのグループは読解力を試す問題の入ったアプリを使用。もう1つのグループは、文章をベースにはしているものの、読解力ではなく数に関する問題が入ったアプリを使用します。

被験者は6~7歳の子どもたち。寝る前に親と一緒にこのアプリで好きなだけ問題を解き、学年末までの1年間で算数の学習成果にどれほど差が出るかを実験しました。ちなみに、厳密に毎晩やらなくてはいけない、というわけでなく、週に何回するかどうかも、親子に一任されていたようです。

毎日こつこつと算数の問題を解いていれば、算数の力がつくのは当然予想できるのですが、その差の大きさに驚きます。

使用頻度のばらつきで算数グループ内でも達成度の差が出ましたが、読解グループと算数グループを比較すると、平均3か月程度の進度の差が見られ、頻繁に算数アプリを使用した子については、半年もの達成度の差が出たそうです。

睡眠前のブルーライトが気になる私としては、アプリというところが非常に気になってしまいますが、研究者は、アプリを使用することで、算数嫌いの大人でも抵抗なく子どもと算数の問題を楽しめる利点があると言っています。今回の研究では使用頻度をモニターする必要があったため、アプリを使う必要があったようですが、それ以外はアプリである必要はなさそうですよね。

と言いつつ、気になったので、実際に研究に使用されたアプリ、"Bedtime Math"をダウンロードしてみました。英語版しかありませんが、Google Playから無料でダウンロードできます。

ちなみにパソコンのBedtime Mathのページからも、今日の問題ということで、毎日問題が更新されているようです。

アプリ版の今日の問題はアリについてでした。

アリの巣が地中どれぐらいの深さまで続いていて、そこにアルミニウムを流し込むと沢山の部屋や階層がある複雑なつくりになっているのがわかる・・・うんぬんという内容の文章があり、その下に幼児向け、小さな子向け、という選択肢が。

幼児向けの問題は「アリには6本脚があります。あなたの脚とどっちが多いですか?」
小さな子向けの問題は「アリの脚とあなたの脚を比べて、アリは何本多いですか?」
大きい子向けの問題は「アリの巣が20階層あったとして、各階層には40匹のアリが住めるとしたら、その巣には合計で何匹のアリが住めますか?」

なるほど~

ということは、毎晩絵本を読み聞かせる時に、そこから派生させて何か1問でも算数の問題を出すと良いってことですね。

アプリと言っても、英語版なので、私が訳してあげるだけで、子どもに画面を見せる必要はありませんし、しばらくはアプリを使って、出題のコツやパターンをつかんでみたいと思います。










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