気に入らないことがあって、イライラした時に、人やモノに攻撃的になるのは、子どもにはよく見られることですよね。でも実は大人になっても、怒りがコントロールできずに、モノに当たってしまうことに悩んだり、また、それによって社会的評価が低くなったりすることがよくあります。
だって、イライラして「他人の前で」ドアをバーン!としたり、荷物を置くのにわざと大きな音を立てたりしてる大人って、実際ちょっとひいてしまいますよね。
怒りのコントロールは放っておけば成長とともに身に付くものでなく、意識的に習得すべきものなのかもしれません。
子どもが上手く怒りをコントロールしてくれたら、親にとっても嬉しいですよね。
今日は、親から教えられることには、どんなことがあるのか、書きたいと思います。
怒りの感情について教える
怒りをコントロールする大前提は、まず自分の感情をきちんと理解できること。自分の中で何が渦巻いているのかわからないと、言葉で表現できずに、それが攻撃的な行動として現れやすいためです。
そして、怒り自体は決して悪いことではなく、人間ならだれでも抱く感情だということ。でも、その怒りを人に痛みを与えたりモノを破壊するような行動に変えてはいけないことを伝えます。
そこまで理解した上で、子どもに教える怒りのガス抜き法を教えます。
怒りのガス抜き法を教える
1.軽度の怒りは深呼吸
チッと舌打ちをしたくなる程度の「むかっ」という怒りであれば、深呼吸が有効です。
深呼吸はあまりにも王道のリラックス法ですが、怒りに伴って頭に血がのぼり、脳が攻撃モードになり、手足をバタつかせたい衝動に駈られたりした時に、深呼吸をすることで、意識的に身体の反応をコントロールできるため、怒りを攻撃に変えないためにはとっても効果的です。
子どもに深呼吸を教えるのは難しそうですが、シャボン玉や風車で遊びながら、息を吐くときにお腹を凹ませるよう意識させるとうまくできます。
一番簡単でわかりやすいのは、子どもを仰向けに寝かし、お腹の上に縫いぐるみを置いてある、縫いぐるみが上下する様子を見せることです。人は仰向けで寝ると、自然と腹式呼吸になるので、比較的簡単にできるはず。
2.中程度の怒りは叫ばせる
ちょうど昨夜、娘たちがおもちゃの取り合いになった時、お姉ちゃんが下の子に対して怒りをあらわにした瞬間がありました。
私はすかさず、「そういう時は『あー!』って叫びなさい。」と叫んで見せながら告げました。上の子は私の真似をして「あー!」と叫ぶと、スッキリしたと同時に叫んでいる自分が面白くて、思わず笑い、それにつられて私や下の子も一緒に笑いました。
3.モノに当たりたくなるような重度の怒り
方法①オレンジしぼり
両手でオレンジを持つのをイメージして、ジュースをしぼるつもりで思い切り拳に力を入れさせます。ゴムボールなどを持たせてもok
方法②粘土に当たる
粘土を思い切り粘土板にぶつけたり、引きちぎったりさせます。粘土を触っているうちに、子どもは怒りが落ち着き、そのうち普通の粘土遊びに移行します。
方法③プチプチつぶし
よく荷物の緩衝材として使われているプチプチを子どもに渡し、丸めて雑巾のように絞ったり、足で踏みつけたりさせます。こちらもそのうち、絞ったり踏んだりではプチプチ音がしなくなり、自然と一つ一つをつぶし出すので、そうなってくると大分怒りも落ち着いています。
参考:http://www.firefliesandmudpies.com/2013/09/07/anger-management-skills-for-kids/
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子どもにとっては、怒りを攻撃以外のエネルギーに替えて逃がすことができるということ自体が発見だと思います。それがわかれば、子どもは自然と自分にあった方法にたどり着くはず。
程度に応じて、また時には組み合わせながら、自分で意識的に怒りを鎮めるように心掛けていると、段々とこれらの行動を取らなくても、怒りを鎮められるようになってきます。
また、上に挙げた方法は大人でも使えます。イライラしたときに時に、つい子どもの前でドアをバーン!なんてする姿はできれば見せないに越したことはありません。子どもは本当に親のことを良くみていますからね(^^;)
私もイライラした時は「あー!」と叫びながら、プチプチを踏んで、上手に乗り切りたいと思います。
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