2015年10月30日金曜日

「北風と太陽」の絵本を読んだ娘の反応

ブログのタイトルに使うほど、日々の子育てや人間関係で自分のポリシーとしている「北風と太陽」のお話。実は娘にまだ絵本を読んであげていないことに気づきました。

小学校2年生なので、幼稚園や学校で読んだことがあるのだろうと、勝手に思い込んでいたんです(^^;)

図書館で借りてきて(自分にとってそんなに大事な話なら、買って持っていても良いぐらいですけどね・・・)、娘に読んであげると、「ふぅん」とそれなりに感心した様子。私も「ま、なんとなくわかってくれればいいか」という気持ちでいました。

そして再び朝を迎えた今日、早めに目覚めた娘二人が、布団の上でふざけて遊んでいました。下の子が、なぜかお姉ちゃんの指を口に入れたらしく、最初はお姉ちゃんが「指をちゅっちゅしてる!」なんて言って笑っていたんですが、そのうちに「痛い!やめて!噛まないで」と叫びました。お姉ちゃんが叫んでも噛むのをやめなかった下の子。私は慌ててお姉ちゃんの指を下の子の口から離しました。

痛くて泣いているお姉ちゃんを見て、困惑していた下の子に、まずは噛んではいけないこと、噛まれるととても痛い事を伝えました。まだ3歳になったばかりですから、どうして噛んだのかは上手に説明してくれませんでした。それどころか、「やだやだ」と繰り返すばかり。

私が噛まれたお姉ちゃんの方へ行き、慰めていると、下の子は私が離れたことでますますパニック状態になり、泣き叫んでいました。

しばらくしてお姉ちゃんが落ち着いたので、今度は下の子のところへ。

下の子の様子からして、お姉ちゃんに痛い思いをさせようとして噛んだというより、お姉ちゃんが「痛い!」と叫んだ反応が面白くて、ふざけて噛んだような印象を受けました。そして、遊んでいたはずが、途中でお姉ちゃんが本気で怒っていることに気づき、混乱しているようでした。

そんな時に私が頭ごなしに叱っても、娘は話を聞ける状態にありません。

下の子が落ち着くまで、私は噛むのはいけないこと、噛まれるととっても痛いことを、静かな声で繰り返していました。「わかる?」と聞いても、「やだやだ」しか言わなかったのが、段々と静かに考えるようになり、最後はようやく頷いてくれました。そして、私が「お姉ちゃんにごめんねしようか」と促すと、小さな声で「ごめんね」と言ったのでした(…やれやれ)。

・・・とこんな出来事が朝から起きたわけですが、学校から帰宅した上の子に、「そういえば、今朝の出来事。あれ、ママが北風と太陽の「太陽」をしていたの、わかった?」と聞いてみると、しばらく考えて「確かに!そういうことか!」と納得していました。

昨日、投稿した絵本の話にも関係しますが、絵本に出てくる出来事や教訓を、こうやって実生活に関連付ける経験って、とっても大切だなと思います。

北風と太陽の考え方を少しずつ理解し始めてくれた上の子。人に無理やり何かをさせようとするよりも、人の気持ちを考えて行動することが近道になることは何度も話してきたつもりでしたが、やはり絵本の力をかりると、子どもは理解しやすいようです。
こんなことなら、もっと早くこのお話を読んであげればよかったとつくづく思ったのでした。


妹なんて、生まれなければよかったのに

一昨日の夜だったでしょうか。お風呂上りに些細な事で、娘二人が喧嘩をしていました。たった二日しかたっていないのに、私が思い出せないほど、些細な理由だったと思います。

お風呂から出るなり、妹に聞こえるか聞こえないかの声で「○○ちゃんなんて、生まれてこなければよかったのに」とつぶやきました。自分の怒りを鎮めるための呪文のように、何度も何度も。

そんな言葉、もちろん本心でないとわかっていても、娘が言っているのを聞いたら、悲しくなっちゃいますよね(涙)

そんなことを言ったお姉ちゃんを叱ることもできたと思います。でも、その時の彼女にとってはきっと、抑えきれない怒りを表現する手段だったんですよね。その瞬間、妹が憎たらしくてたまらなかったけれど、叩いちゃいけない、と必死に我慢した結果だったのかもしれません。

「生まれてこなければよかった」と繰り返し言う娘に対して、私は「そっか、そう思ってしまうほど怒ってるんだね」とだけ言いました。

しばらくすると、上の子は何もなかったかのように、妹とも接していましたが、私はなんとなくわだかまりが残ったまま・・・。

以前も上の子が同じことを言ったことがあり、その時は「人を傷つける言葉は、言った方はスッキリしてそのうち忘れるかもしれないけれど、言われた方はずっと覚えているものなんだよ」と話しました。その時は理解していたはずだったんですけど、まだ子どもなので、やはり急に爆発しちゃうことがあるんでしょうね。

私の中で、ちょっぴりその出来事が気になりつつ、今日は用があって娘の小学校に行きました。校内を歩いていたら、図工の先生が駆け寄っていらして、

「図工の時間に宝箱の工作をしたんですけど、○○ちゃん(上の子)に『その中に描く宝物は妹でもいいですか?』って聞かれたんです。本当に素敵な姉妹ですね。」 とおっしゃいました。

それを聞いて、なんだかそれまでモヤモヤしていた物がスーっと消えていった気がします。

娘も、自分が感情的になって放った言葉を悔やんでいるのかもしれません。図工の先生にそう声をかけられたことを娘に話すと、娘は「タイトルもとっても良いのをつけたから、楽しみにしていてね」と嬉しそうに答えました。

作品を見られるのはまだ先ですが、持って帰ってきたら、娘二人の絆のしるしとして、大切に飾りたいと思います。


2015年10月28日水曜日

読み聞かせは父親がした方が効果があるという研究結果

絵本の読み聞かせをすることで、子どもの言語能力や思考能力などが向上することは、既によく知られています。

私がもともと絵本を読んであげるのが好きだということもありますが、我が家も図書館に週に1回は通い、色々な本を子どもたちに読み聞かせています。だいたい、どこのご家庭も、パパよりもママが読み聞かせをすることが多いのではないでしょうか。

絵本の読み聞かせに関して、ハーバード大学の米ハーバード大学のElisabeth Duursma博士(現在はオーストラリアのウーロンゴン大学に勤務)が行った研究が発表され、話題になっています。

その研究では、アメリカの低所得者世帯430組の読み聞かせについて調査し、父親と母親が読み聞かせをした場合、子どもの能力の発達にどのような差が出るのかを見ました。ほとんどの世帯で読み聞かせは母親が行っていることが多いものの、約55%の父親が少なくとも週に1回のペースで読み聞かせをしていることが判明。そして、父親が読み聞かせをしていた子どもの方が、3歳時点での言語能力が高かったそうです。

母親の読み聞かせは無駄なのか、というとそういう訳ではなく、思考や問題解決など、いわゆる認知能力の向上については、読み聞かせが父親であっても母親であっても、同じような効果があったそうです。

では、なぜ父親の読み聞かせの方が効果があるなんていう、結果になったのかと言うと、一番の理由は絵本を読んだ時に子どもに対してする質問に男女の差があるんだそうです。

母親は「りんごはいくつある?」などの正解が明らかで、一言二言で終わるような質問をするのに対して、父親は「あ、これはハシゴだね。この間、トラックの上にハシゴがあったのを覚えてる?」などと、会話がふくらむような質問をする傾向があるんだとか。それが、結果的に言語能力の向上につながっていると研究では結論づけています。

ということは、父親か母親かではなく、むしろ絵本を読む時にどんな質問をするかが重要ということですね。

さて、ここまで読んで、「え?絵本を読みながら質問するの?」と疑問に思う方も多いはず。なぜなら、日本では、絵本の途中に子どもに質問をしたり、読んだ後に感想を聞いたりするのは、子どもが絵本の世界に浸っているのを邪魔するため、してはいけないタブーだという考え方が浸透しつつあるからです。

でも、実はアメリカではその逆。アメリカの教育省ウェブサイトにも「絵本の読み聞かせをする時には、子どもの実生活との関連性を意識しながら、絵本の中に何が描かれているのか、お話の続きはどうなると思うかなど、積極的に質問するのが良い」と書かれているほどです。

googleで"read-aloud""question""children"などと検索すると、それに否定的な意見はほとんど見られず、むしろ読み聞かせのポイントとして挙げられているサイトばかり見つかりました。

ということで、絵本について、子どもに質問するかどうかは、日米で意見が分かれるところなのかもしれませんが、まことしやかに「子どもが絵本の世界に浸っているのを邪魔しないために、読んだら読みっぱなしで、何も質問はすべきでない」と書かれている日本のサイトを見ても、その正当性を実証する研究などはどこにも見つけられませんでした。(とても興味があるので、どなたかご存知でしたら、教えて頂きたいです。)

もちろん、絵本のお話に入り込んでいる時に、やみくもに子どもに質問するのは私もあまり賛成しませんが、絵本を読み終わった後に、親子で絵本について会話を楽しむのは、私はとってもいいことだと思っています。

だって、子どもって絵本を読み終わった後、感慨深く絵本を眺めて余韻に浸っていることってありますか?うちの子たちの場合は、読み終わったら次々にまた別の本を持って来たり、子どもの方から感想を話してくれたりします。

今回のハーバード大学の研究で、絵本について子どもに質問を投げかけることは、言語能力や論理的な思考の向上にプラスに働くことがわかったわけですから、尚更、日本で定説ともなりつつある、「絵本は読んだら読みっぱなしにすべき」という考えを妄信するよりも、むしろ絵本についての親子の会話をもっと楽しむべきかな、と思います。

ちなみに、会話のポイントとしては

・子どもの気分を見極める(絵本について話をしたい気分なのか、もっと別の本を読んでほしいのか、余韻に浸りたいのか)
・一言二言で答えが終わってしまう質問ではなく、なぜ、どうやって、など、その答えから会話がふくらむような質問を投げかける
・「どう思った?」など、漠然と感想を求めるのはやめる
・子どもの答えを絶対に否定しない

などを気を付けたいところ。

私がよくする質問としては

・もし≪登場キャラクター≫だったら、あの時どうしてたと思う?
・どうしたら≪登場キャラクター≫は失敗しなかったんだと思う?
・あなたも≪絵本での出来事≫をやったことあるよね
・この後、どうなったと思う?

など。ママはどう思う?なんて話していると、本当に楽しいですよ。

こういう会話をすると、絵本の世界に浸るのを邪魔するどころか、むしろもっと絵本の世界に入り込めるような気がするのは、私だけでしょうか・・・。

参考サイト:"Why Dads Are Better Bedtime Story Readers"






2015年10月26日月曜日

ママのお迎えは愛情表現

今日は小学校のPTAのお仕事があって、娘の下校時間に合わせて、小学校に行ってきました。去年はちょっとした大役をしていたので、小学校に行く頻度もかなり多かったのですが、今年はさほどでもなく。

仕事を済ませて一緒に娘と帰宅しましたが、なんだか、娘がとても嬉しそうにしてたので、「ママがお迎えに行くと嬉しい?」と聞いたら、にっこり笑って「すっごく嬉しい気持ち」と娘は答えました。

以前、mamanokoで子どもに自分は愛されてると感じさせる親の行動について記事を書いた時に、「たまには学校に迎えにいってみる」という項目を挙げたのを思い出しました。

そういえば、私も小学生の時、自宅マンションの1階にあったガラス張りのカフェで、たまに下校時間に母が友達とおしゃべりをしていることがあったんです。なぜかほんの少し早く母親に会えるだけでも、嬉しかったのを覚えています。

何か学校に用のある日は、娘が授業中に用事を済ませることが多かったのですが、娘の嬉しそうな顔を見て、これからは下校のタイミングに合わせて行き、一緒に帰るようにしようと、つくづく思ったのでした。

小学生ともなると、近所の習い事なら送り迎えなしで1人で行き来させるご家庭もあります。うちもピアノは歩いて5~6分のところに通わせているので、「もう1人で行けるでしょ」と思うことがありますが、娘が「恥ずかしいから送り迎えはしなくていい」と言ってくるまでは、続けてあげたいと思います。

2015年10月22日木曜日

予防接種の恐怖

いよいよ冬に向けて、予防接種のシーズンですね。

うちは下の子が3歳のお誕生日を迎えたので、日本脳炎もしなければならず、インフルエンザと同時接種する予定です。

3日前の夜、かかりつけのクリニックに、インフルエンザと日本脳炎の同時接種が可能かどうか問い合わせ、日本脳炎のワクチンの取り寄せをお願いするために電話をかけて「じゃぁ、私と上の子のインフルエンザも一緒に」なんて話していたんですが、それが大失敗・・・

下の子はまだよくわかっていないので問題ないのですが、私が電話を終わると、傍で話を聞いていた小2の娘の顔がこわばっていました。。。

結局、金曜日に注射を打ちに行くことになったのですが、案の定「行きたくない!」と言い出した上の子。娘がいないうちに電話をして、娘には直前に知らせるべきでした(^^;)

「ママも打つんだよ。○○ちゃん(下の子)なんて、日本脳炎とインフルエンザ、2つも打つんだよ」

と言っても、「痛いのいやぁ~」と言う娘。私も子どもの頃、注射が大嫌いで、注射の季節には相当ブルーになっていたものです。それを見かねた母が、私を励ますためにバービー人形を買ってあげるから、と必死になだめてくれたのを今でも忘れません。

なので、「ママも注射嫌いで、子どもの頃は嫌がっておばあちゃんを困らせたから、その気持ちすごくよくわかるな。」と言ってしばらくそっとしておきました。下の子に向かって、「お姉ちゃんは行きたくないって。ママと二人で頑張ってこようね。」なんて話をしていたら、上の子は「やっぱり打つ」と言ってくれました(^^;)

日本脳炎など、定期接種がすすめられているものは別として、インフルエンザの予防接種については、最近は打ってもかかることが多いですし、敢えて打たない方も増えてるぐらいなので、私も無理強いするつもりはないのですが、娘なりに考えた上で苦渋の決断したことに、とっても感心しました。

とはいえ、娘に早く知らせすぎたことをとっても反省しています。

皆さんは、ぜひギリギリの告知で、お子さんの恐怖心を最小限にしてあげてくださいね(^^;)

ちなみに、注射の瞬間にフーッと息を吐くと痛みが和らぐそうですよ。私は小学生の頃、ひたすら腕をつねって痛みに慣れるという、原始的な対策をとっていましたが、いつかテレビでその方法が勧められていたので、あながち間違いではなかったようです。

明日はいよいよ注射の日!
娘たちには、お誕生日のろうそくを消す真似をさせて、息を吐くように促したいと思います。

2015年10月21日水曜日

DSの時間制限

皆さんのお宅では、お子さんにDSやタブレットなどを使わせていますか?娘のお友だちの中には、お母さんのスマホを使ってゲームをやっているなんてご家庭もあるので、そういった電子機器の使用については、お家によって考え方が分かれますよね。

うちの場合は、やりすぎなければゲームもOKというスタンス。

私自身がファミコン世代で、近所の子とよくファミコンをして遊んだりもしていましたので、お友だちと共通の話題や遊びを持つという意味では、完全にゲーム類を否定するつもりは元々ありません。ただ、やっぱりやりすぎは気になりますよね。

ゲーム時間に関しては、うちは基本的に、学校のある日は帰宅後、宿題など全て済ませてから、最大で1時間(但し、夕食後はなし)。休日は、午前と午後で各1時間まで許しています。

と言っても、平日は帰宅後におやつを食べて宿題を済ませて、一緒におしゃべりをしているうちに、17時は過ぎてしまうので、18時の夕食まで1時間に満たないことがほとんど。休日も出かけたりお友だちと遊んだりすると、がっつり2時間やることはあんまりないかもしれません。

さて、そんな時間制限、以前は私が時計を見ながら何時までよ、と声をかけて、終わる10分前にも声をかけ、という感じでやっていたんですが、私もそればかり気にしていられず、他のことをしていると、うっかり時間超過、なんてこともよくありました。

ルールはルールだから、ちゃんと守って欲しいな・・・なんて悩みつつ、解決できずにいたのですが、そんな悩みがあるモノの登場で一気に解決しました。



それは、キッチンタイマー!



な~んだ、そんなことか。と思われた方、スミマセン(^^;)
でも、キッチンタイマー自体は以前から娘にキッチンで使っている物を渡したりしていたんです。それでも、私が渡しそびれたりして、イマイチ定着しなかったんですよね。

それが、たまたまどこかでキッチンタイマーをおまけで頂いて、娘が「これ、私専用にする!」と言ったのが始まり。それ以来、キッチンタイマーを自分のDSと一緒に置いて、自分で60分タイマーをかけるようになりました。

娘専用のタイマーを渡したのも一因だと思うのですが、それ以外にもう1つ思い当たるのが、宿題の時にタイマーを使うようになったこと。

以前はどうしてもダラダラやっていた宿題を、10分だけやろう!と10分タイマーをかけてやるようにしたら、集中力が上がって、宿題もサクサク終わるようになりました。
もちろん、10分では終わらないのですが、10分過ぎても「あともう少しだから終わらせちゃう」と結局宿題を全て終わらせます。(こちらの方法ついても、後日また別の機会にご紹介したいと思います。)

そんな感じでタイマーを日常的に使っているせいか、きっと自分で時間を計って動く癖がついたんでしょうね。

ちなみに、60分のアラームが鳴っても、すぐにゲームを終えられない時は、超過した分は翌日のゲーム時間からマイナスしています。そうしたら、自分でも気を付けてくれるようになりました。

我が家のゲームに関するルールはこんな感じです。

皆さんのご家庭はどうされてるんでしょうか♪



2015年10月18日日曜日

日常生活の中で算数に親しむ

先日、寝る前に算数の文章題を解くと算数の力が伸びるという日記を書きました(その時の日記はこちら)。あれから、ダウンロードした"Bedtime Math"のアプリを使おうとも思ったのですが、やはり原文が英文なので、私がまず訳して聞かせてあげなければならず、ちょっとわずらわしさを感じていました。

要は何か文章を読んで、それに関連する算数の問題を出せばよいのかなと勝手に解釈しまして、それ以来、色んな形で算数の問題を娘に出すようにしています。

例えば、先週のドラえもんは地面の下に物を沈めてしまう「しずめ玉」と沈んだ物を浮かせる「うかび玉」が秘密道具として登場したお話でしたが、お話が終わった後で、こんな問題を出しました。

「最初にしずめ玉が20個あったとします。のびた君が3個、その後でジャイアンが5個使ったら、残りのしずめ玉はいくつでしょう?」

算数の文章題や計算ドリルを目の前にすると、なんだか面倒だという反応を示すことが多い娘ですが、こうやってテレビの内容や、ついさっきあったことに基づいて算数の問題を出してあげると、不思議なほど喜んで計算してくれます


  • 寝る前やおやつの前に、今の時刻を言わせ、あと何分たったら寝る時間なのか、おやつの時間なのかなどを聞く。
  • ノートがなくなったと言われれば、130円のノートを買うのに、200円持っていったらおつりはいくらでしょう、と聞く。
  • 夕ご飯にシュウマイを6個ずつお皿に載せて、3人分だと全部でいくつか、と聞く。


こんな風に、ちょっと意識するだけで、生活の中から計算に触れさせる機会はいくらでもあるんだということに気づきました。そして、その積み重ねが間違いなく力になると感じます。

私は元々英語が好きでしたが、海外旅行で、実際に英語を使って現地の人とコミュニケーションができた時のうれしさが、さらに英語に対する興味を高めてくれたと思います。

それと同じで、単に紙の上で問題を解くだけではなくて、それを実際の生活の中でこんな風に使えるんだという経験が、算数に対する興味につながるんだと思います。

そんな思いから、ちょっとだけ算数が苦手な娘が少しでも算数に親しみを感じてくれるように、これからも日常の中でできる算数の問いかけを続けていきたいと思っています。




2015年10月17日土曜日

幼稚園の面接

下の娘が来年から幼稚園なので、この時期は面接など、入園準備でバタバタと忙しくしています。それに加えて、3歳児検診や予防接種、私自身の健康診断など、なんだか慌ただしい毎日。

今週は同じ日に幼稚園の面接と3歳児検診を掛け持ちするという、ハードスケジュールをこなしていました。幼稚園と検診会場はそれぞれ自宅から自転車で15分ほど。二つは自宅を挟んで正反対の場所にあるので、朝イチで幼稚園の受付をして、その後、検診会場へ。検診が終わって直接面接へと、自転車で走り回る一日でした。

上のお姉ちゃんが行っていた幼稚園で、兄弟はまず落とされることはないと言われているので、そんな無理をしましたが、そうじゃなかったら無謀にもほどがありました(^^;)

さすがに面接会場に着く頃には、下の子も疲れ果てて、面接の時は質問されてもぼーっとして答えられなかったり、途中で面接の部屋から脱走したりと、後から思えば冷や汗ものの状況だったので、これから幼稚園の面接を控えていらっしゃる方は、くれぐれもお子さんが万全の体調でのぞめるようにしてあげてくださいね。

ちなみに、幼稚園によってもちろん聞かれる内容は違うと思いますが、うちの場合は:


≪私への質問≫

・志望理由
・子どもの長所と短所
・お友だちと遊ぶ時はどんな様子か
・休みの日はどんなことをして過ごすか
・父親と子どもはどのように関わっているか


≪子どもへの質問≫

・名前
・年齢
・好きな食べ物
・好きな色
・好きな遊び

を聞かれました。

それから、これから面接を控えてらっしゃる方はドキドキだと思いますが、第一希望の幼稚園にたとえ入れなくても、ご縁がなかったと思って、あまり深く悩まないでくださいね。

実はその昔、上の子の時に、二つ受けた幼稚園のうち、最初に受けた幼稚園(仮にA幼稚園とします)に落ちてしまったことがありました。最後まで二つの幼稚園で迷っていましたし、もうひとつの幼稚園(B幼稚園)には入れたので良かったのですが、ちょっとした面接があっただけだったので、落とされた理由がよくわからず、私も落ち込んだものです。

でも、結果的に入園後、A幼稚園は園長先生が変わって、評判ががた落ちし、五年たった今では人気が逆転。上の子が通ったB幼稚園は毎年定員をオーバーする人気ぶりなのに対し、第一希望だった幼稚園はここ数年定員割れしています。

そんなこともあるので、幼稚園を選ぶ時は、園長先生が頻繁に変わる園だと、入った時は良くても、在園中に様変わりしてしまう可能性もある、ということも頭に置いておいた方がいいかもしれません。

ちなみに、上の子が通ったB幼稚園も、途中で園長先生が変わりました。ご家族で経営されてる幼稚園なので、おじいちゃんから息子さんに変わっただけですけどね。子供への接し方や園の対応は大きい変化がないものの、若い園長先生に変わっただけに、活動がますます充実してましたので、こちらは嬉しい変化でラッキーでした。

もしあの時A幼稚園に受かっていたら、B幼稚園を選ばなかったかもしれないので、今思えば結果的に良い縁に恵まれたんだと思っています。

幼稚園の入園手続きが終わるまではなんとなく落ち着きませんが、お子さんに合った幼稚園に巡り会えるといいですね。

2015年10月12日月曜日

おやすみ前の算数で成績アップ!?

今日はちょっと子どものお勉強について。
下の子はまだ3歳なのでさておき、上の娘はやや算数に自信がないようで、日頃からどうにかして苦手意識を持たせないように気を付けています。

そんな子どもの算数について、先日、サイエンス誌に発表された、シカゴ大学の心理学者らの研究がとても興味深いのでご紹介します。その研究は毎日家で算数に触れることが実際の成績にどう影響するか、というもの。

その研究では、約600世帯の家庭に予め学習アプリが入れてあるタブレットを貸し出しました。グループは2つに分けられ、1つのグループは読解力を試す問題の入ったアプリを使用。もう1つのグループは、文章をベースにはしているものの、読解力ではなく数に関する問題が入ったアプリを使用します。

被験者は6~7歳の子どもたち。寝る前に親と一緒にこのアプリで好きなだけ問題を解き、学年末までの1年間で算数の学習成果にどれほど差が出るかを実験しました。ちなみに、厳密に毎晩やらなくてはいけない、というわけでなく、週に何回するかどうかも、親子に一任されていたようです。

毎日こつこつと算数の問題を解いていれば、算数の力がつくのは当然予想できるのですが、その差の大きさに驚きます。

使用頻度のばらつきで算数グループ内でも達成度の差が出ましたが、読解グループと算数グループを比較すると、平均3か月程度の進度の差が見られ、頻繁に算数アプリを使用した子については、半年もの達成度の差が出たそうです。

睡眠前のブルーライトが気になる私としては、アプリというところが非常に気になってしまいますが、研究者は、アプリを使用することで、算数嫌いの大人でも抵抗なく子どもと算数の問題を楽しめる利点があると言っています。今回の研究では使用頻度をモニターする必要があったため、アプリを使う必要があったようですが、それ以外はアプリである必要はなさそうですよね。

と言いつつ、気になったので、実際に研究に使用されたアプリ、"Bedtime Math"をダウンロードしてみました。英語版しかありませんが、Google Playから無料でダウンロードできます。

ちなみにパソコンのBedtime Mathのページからも、今日の問題ということで、毎日問題が更新されているようです。

アプリ版の今日の問題はアリについてでした。

アリの巣が地中どれぐらいの深さまで続いていて、そこにアルミニウムを流し込むと沢山の部屋や階層がある複雑なつくりになっているのがわかる・・・うんぬんという内容の文章があり、その下に幼児向け、小さな子向け、という選択肢が。

幼児向けの問題は「アリには6本脚があります。あなたの脚とどっちが多いですか?」
小さな子向けの問題は「アリの脚とあなたの脚を比べて、アリは何本多いですか?」
大きい子向けの問題は「アリの巣が20階層あったとして、各階層には40匹のアリが住めるとしたら、その巣には合計で何匹のアリが住めますか?」

なるほど~

ということは、毎晩絵本を読み聞かせる時に、そこから派生させて何か1問でも算数の問題を出すと良いってことですね。

アプリと言っても、英語版なので、私が訳してあげるだけで、子どもに画面を見せる必要はありませんし、しばらくはアプリを使って、出題のコツやパターンをつかんでみたいと思います。










2015年10月9日金曜日

子どもに怒りのコントロールを教える

先日、mamanokoで、子どもに怒りのコントロールを教える方法について書きました。

気に入らないことがあって、イライラした時に、人やモノに攻撃的になるのは、子どもにはよく見られることですよね。でも実は大人になっても、怒りがコントロールできずに、モノに当たってしまうことに悩んだり、また、それによって社会的評価が低くなったりすることがよくあります。

だって、イライラして「他人の前で」ドアをバーン!としたり、荷物を置くのにわざと大きな音を立てたりしてる大人って、実際ちょっとひいてしまいますよね。

怒りのコントロールは放っておけば成長とともに身に付くものでなく、意識的に習得すべきものなのかもしれません。

子どもが上手く怒りをコントロールしてくれたら、親にとっても嬉しいですよね。
今日は、親から教えられることには、どんなことがあるのか、書きたいと思います。


怒りの感情について教える


怒りをコントロールする大前提は、まず自分の感情をきちんと理解できること。自分の中で何が渦巻いているのかわからないと、言葉で表現できずに、それが攻撃的な行動として現れやすいためです。

そして、怒り自体は決して悪いことではなく、人間ならだれでも抱く感情だということ。でも、その怒りを人に痛みを与えたりモノを破壊するような行動に変えてはいけないことを伝えます。

そこまで理解した上で、子どもに教える怒りのガス抜き法を教えます。


怒りのガス抜き法を教える


1.軽度の怒りは深呼吸


チッと舌打ちをしたくなる程度の「むかっ」という怒りであれば、深呼吸が有効です。

深呼吸はあまりにも王道のリラックス法ですが、怒りに伴って頭に血がのぼり、脳が攻撃モードになり、手足をバタつかせたい衝動に駈られたりした時に、深呼吸をすることで、意識的に身体の反応をコントロールできるため、怒りを攻撃に変えないためにはとっても効果的です。

子どもに深呼吸を教えるのは難しそうですが、シャボン玉や風車で遊びながら、息を吐くときにお腹を凹ませるよう意識させるとうまくできます。

一番簡単でわかりやすいのは、子どもを仰向けに寝かし、お腹の上に縫いぐるみを置いてある、縫いぐるみが上下する様子を見せることです。人は仰向けで寝ると、自然と腹式呼吸になるので、比較的簡単にできるはず。


2.中程度の怒りは叫ばせる


ちょうど昨夜、娘たちがおもちゃの取り合いになった時、お姉ちゃんが下の子に対して怒りをあらわにした瞬間がありました。

私はすかさず、「そういう時は『あー!』って叫びなさい。」と叫んで見せながら告げました。上の子は私の真似をして「あー!」と叫ぶと、スッキリしたと同時に叫んでいる自分が面白くて、思わず笑い、それにつられて私や下の子も一緒に笑いました。


3.モノに当たりたくなるような重度の怒り


方法①オレンジしぼり

両手でオレンジを持つのをイメージして、ジュースをしぼるつもりで思い切り拳に力を入れさせます。ゴムボールなどを持たせてもok


方法②粘土に当たる

粘土を思い切り粘土板にぶつけたり、引きちぎったりさせます。粘土を触っているうちに、子どもは怒りが落ち着き、そのうち普通の粘土遊びに移行します。


方法③プチプチつぶし

よく荷物の緩衝材として使われているプチプチを子どもに渡し、丸めて雑巾のように絞ったり、足で踏みつけたりさせます。こちらもそのうち、絞ったり踏んだりではプチプチ音がしなくなり、自然と一つ一つをつぶし出すので、そうなってくると大分怒りも落ち着いています。


参考:http://www.firefliesandmudpies.com/2013/09/07/anger-management-skills-for-kids/
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子どもにとっては、怒りを攻撃以外のエネルギーに替えて逃がすことができるということ自体が発見だと思います。それがわかれば、子どもは自然と自分にあった方法にたどり着くはず。

程度に応じて、また時には組み合わせながら、自分で意識的に怒りを鎮めるように心掛けていると、段々とこれらの行動を取らなくても、怒りを鎮められるようになってきます。


また、上に挙げた方法は大人でも使えます。イライラしたときに時に、つい子どもの前でドアをバーン!なんてする姿はできれば見せないに越したことはありません。子どもは本当に親のことを良くみていますからね(^^;)

私もイライラした時は「あー!」と叫びながら、プチプチを踏んで、上手に乗り切りたいと思います。




2015年10月8日木曜日

今度は私の睡眠・・・風邪の治りがここまで違うとは

急に寒くなったせいか、月曜日にものすご~く喉が痛くなってしまい、
「あ、このままいくと2週間治らないパターンのやつだわ・・・」
という風邪症状に襲われていたため、こちらのブログも数日お休みしていました。

年齢的なことももちろん否定できませんが、やはり子育てしていると、なかなかゆっくり休めずに風邪の治りが格段に悪い気がしますよね。

つい最近、自分で睡眠不足の問題と、しっかり睡眠を取ることがいかに必要かを書いておきながら、子どもの睡眠を見直しただけで安心しきってましたが、自分はというと、ばっちり睡眠不足。

子どもたちと一緒に20時半に寝室に行くと、私も疲れているので大体一緒に寝てしまいます。そこで「今日はあれをやり残してるから、絶対に子どもが寝たら片付けよう!」なんて思いながら眠りにつくと、意思が強いのか、罪悪感からか、夜中の12時過ぎにはっと目が開き、なんとなく目が覚めてきてしまって、そこから起きて一仕事。

そうなると、再び床に就くのは3時~4時なんてことになります。その後6時半には起きるので、前半に3時間半、後半2時間半で、合計6時間。それだけ見ると悪くない気がしますが、問題は細切れの睡眠。成長ホルモンが出始めるのは就寝2時間後と言いますから、ホルモン出てきたな~というあたりで、私が目覚めてしまっていることになります。

もうすっかり成長しているし、大人は子どもほど気にすることはないかな、と思いがちですが、成長ホルモンは身体のダメージの修復もしてくれるので、免疫力にも関わってくるんですよね(プラス、美容にも必要なので、本当はもっと気にするべきでした)。

という訳で、子どもの睡眠を見直して自分のことはすっかり忘れていた私ですが、この度の風邪をどうしても今日までに悪化させたくない理由があったので、月曜からの3日間は子どもと一緒に寝て、夜中に起きる代わりに朝4時過ぎに起きる生活に変更しました。

夜中に仕事をすると、どうしても夢中になってやりすぎてしまい、全体的な睡眠時間も短くなりがち。反面、朝は子どもが起きてきたら、そこで強制終了するしかないので、21時~翌朝4時までの最低7時間は睡眠時間が絶対に確保できます。

その昔、VERYという女性誌に素敵ママたちが4時~5時起きの朝型生活をして、資格の勉強をしているという特集を読んで、「ムリムリ」と思ったものですが、子どもと一緒に寝てしまえば、逆に自然と目が覚めてしまうものですね。

そして、何よりも、成長ホルモンが分泌する時間にしっかり寝ていることで、風邪の治りが早かったことに驚きました。もちろん、まだ完治とまではいきませんが、今までの経験からいくと、本日4日目はティッシュが手放せず、とても人に会える状態ではないはずが、ちょっと鼻声かな~ぐらいで済んでます。

うちの主人は、風邪を引くとひたすら寝て直すタイプの人ですが、あながち間違っていないんだな、と今更感心しました。

子育て真っ最中のママたちも、私のように子どもと寝てしまったら、どうぞ夜中に起きずにそのまま寝てくださいね~


2015年10月4日日曜日

就寝時間の次は夕食時間の見直し

さて、それまで21時だった就寝時間を20時半に早めたのは、つい1週間ほど前。

その後も娘たちは目覚めバッチリで、調子がよさそうなので、引き続き継続しています。

睡眠については、とても満足しているのですが、一つ気になっていたのは夕食の時間。いつもは18時に食べ始め、19時前頃に食べ終わっていますが、そうすると眠りにつくまで2時間弱しかない。

就寝時に胃の中で消化しきれない食べ物があると、消化器官が動き続けることになるので、本当の意味で身体が眠ることができないんですって。

では、寝る何時間前に食事を済ませるべきかというと、大体どこを見ても3時間前と書いてありました。脂肪やタンパク質が多いおかずを食べた時は、さらに消化に時間がかかり、全て消化するまでに4時間かかるとか。

さすがに4時間は無理だとしても、3時間ということは、17時半には食べ終わっていた方が良いことになります。

子どもはさておき、私なんかは、子どもを寝かしつけるつもりが、朝までそのまま寝てしまうこともしばしば。そうなると、食後2時間足らずで寝てしまうのは、脂肪を蓄積しやすいという点でも気になるところです。

実際、お布団に入る時点で、まだ胃の中に食べ物が残ってるな、というのがとても気になっていました。

そんなこともあって、パパが夕食を食べないある日、思い切って夕食を17時半スタート(30分程度じゃ、大した思い切りでもないか・・・)してみました。


≪その結果感じたこと≫

①明らかに寝る時のお腹の具合が心地良い。

②早めの時間なので、普段よりも空腹感がなく、軽めの夕食で満足する。

③夕食後~就寝までの時間に余裕ができる

④夕食後のお風呂もいつもよりお腹が落ち着いた状態で入れる

⑤娘は好きなテレビをのんびり見られて嬉しそう


よくよく考えたら、これまでは夕食を食べてからギリギリ30分たったかたたないかのタイミングでお風呂に入っていたんです。お風呂に入るとせっかく消化するために消化器官に集中していた血液が全身に回ってしまうので、消化に悪いと言いますよね。

もしかして、寝る時間までに消化しきていなかった理由は、このお風呂のタイミングにもあったのかもしれません。

⑤は比較的どうでも良いことですが(^^;) 娘の好きなテレビが比較的6時~7時台に集中していて、それまでは夕食と重なって見られなかった番組が見られたことを娘は喜んでいました。

就寝時のお腹具合もそうですが、夕食が軽めで満足できるというのもちょっと気に入ってます。どうしてもカロリーや栄養面で夕食が一番がっつりになりがちですが、身体のためには本当は朝をもっとしっかり食べて、夜は従来よりも軽めにする方がいいんですって。朝夕逆転ダイエットなんていうのもあるぐらいですからね。もちろん、軽めの夕食は寝るときの胃の重苦しさを軽減してくれます。


ということで、身体のことを重視するなら、理想は4時台にお風呂、5時半から夕食、7時半からお風呂で8時半に就寝という感じなのかもしれませんね…

お姉ちゃんの習い事などで、毎日とはいかないものの、このスケジュールも今度試してみたいと思います。

「あと一口食べなさい」はNG?直感的食事法という考え方

私もそうですが、子どもがごはんを残すと、栄養も心配ですし、正直なところ「せっかく作ったのにもったいない…」と、ついつい「あと一口」なんて、言ってしまいます。

最近、海外の食育専門家の意見で"intuitive eating(直感的食事)"という言葉を目にするようになりました。本来ヒトは、お腹が空いたら食べるものですが、実際は必ずしもそうではないですよね。


お腹が空いていなくても、ごはんの時間だから食べる、ストレスで食べる、残すと勿体ないからお腹がいっぱいなのに無理して食べるなど、普段の生活では当たり前のようにしてしまいます。でもそういう食習慣が実は暴飲暴食や偏食の原因となっていて、健康を維持するには、もっと自分のお腹具合を敏感に察知して(直感)、何をどれぐらい食べるべきか、自分でコントロールできなくてはいけないと考えられるようになってきました。

子どもは本来、お腹がいっぱいになって、いらなくなったら、食べるのをストップするもの。それなのに、大人が「あと一口」と無理強いすることは、子どもにプレッシャーをかけ、自分でコントロールする自由を奪っていると、専門家は言います。

最近、海外の子育て関連記事を読んでいると、やけに子どもに食べろとプレッシャーをかけてはいけない的な内容を目にすると思ったら、これのことだったのか、とやっと話がつながりました。

つい先ほどmamanokoに投稿した記事に、この"intuitive eating"と、「あと一口」の代わりに使える声掛けについて書いたので、こちらでも一部ご紹介したいと思います。


子どもが食事を全部食べ切らずに「ご馳走様」と言ったら


1.「お腹はどんな感じ?」

まずはこの質問をして、自分のお腹の満腹具合を意識させる癖をつけましょう。もしそこでお腹がいっぱいと言ったら、無理強いしません。「本当はもうちょっと入るけど」などの答えだった場合は次の2の質問をします。


2.「≪いつ≫まで食べられないけど、本当にご馳走様で大丈夫?」

まず、大前提ですが、直感的な食事と言っても、食欲の赴くままに食べることではありません。規則正しい生活パターンの枠組みの中で、自分のお腹具合が常に無理のない状態であるようにコントロールすることです。

従って、子どもがご馳走様と言った時に、気まぐれや「お腹すいたら何かもらえる」という気持ちがないように、次に食べられるのはいつで、それまでは食べられないということをきちんと伝えて約束することが大切です。


3.「どうしたら、もっと美味しくなると思う?」

子どもが手を付けない食べ物があったら、こう聞いてみましょう。ケチャップをかける、ドレッシングをかけたい、ごはんとお肉を別にしたいなど、様々な答えが返ってくると思います。

これを考えさせることで、食べにくいものを工夫して食べる習慣がつきますし、自分で考えたアレンジなら、チャレンジしてみる気になりやすいものですよね。


4.「今日はデザートと一緒に食べてみる?」

個人的にはちょっと違和感があったのですが、これも最近海外の記事でよく目にする方法です。なんでも、全部食べたらデザートが食べられる、とすることで、デザートはご褒美や特別なものだという意識を子どもに植え付けてしまうとか。

ところが、同じタイミングで出し、他の食べ物と同等に扱うことで、デザートも食事の一部だという意識になり、不思議と他のおかず類もきちんと食べるようになると言うんです。

違和感があるとはいえ、実はちょっと心当たりがあります。

外食でキッズメニューを頼むと、ゼリーやプリンがごはんやおかずと同じプレートに載ってくることがありますよね。私はいつも、子どもが「先に食べたい」と言わないように、運ばれてくると同時に「ごはんの後でね」と、目にふれないところに遠ざけていたんです。

ある時、下の娘が一通り食事をして、2割ほど残した状態で、「お腹いっぱい」と言ったので、ゼリーを渡しました。

娘はゼリーを美味しそうに食べると、なぜか再びお皿に残ったハンバーグをごはんを食べ始め、結局全て食べ切ったんです。

大人にしてみると、間にデザートをはさむのはちょっと不思議な感覚ですが、大食いタレントが途中でアイスを頼んで口直ししたり、フルコースの途中にグラニテが出てくることを思うと、もしかしてアリなのかな、と思います。


5.「今日は自分の分を自分でよそってみる?」

自分の食べたい分だけ自分で盛り付けられるなんて、まさに自分の食事をコントロールすることになりますよね。

実はこれ、今日の夕食に娘たちに実際に言ってみたんです。

うちは食卓に大皿で出すのではなく、各自のお皿に事前に取り分けておくスタイルなので、おかずが出来上がった時に、娘たちを順番にキッチンに呼んで、「自分が食べる分だけよそってごらん」と言いました。

よく食べるけれど、たまに残すことがある3歳の娘は、私が普段よそうよりもやや多めの量を、普段から食欲旺盛でちょっと食べ過ぎが気になっている上の娘は、私が盛り付ける半分の量をお皿に入れました。そして、二人とも私が何も言わなくても、きれいに完食しました。

普段私が取り分けている量とここまで差があったことを知って、とても貴重な経験でした。私が勝手に判断して盛り付け、全部食べることを期待していたことにとっても申し訳なく感じました。



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私もどちらかと言うと「あと一口」と言われて育った方ですが、(自分で言うのもなんですが)食生活に対する意識は高い方だと思っています。

なので、「あと一口」と子どもに言うことで、自分に関しては悪影響は感じていないのですが、本当に食が細い子だったら、そのプレッシャーによって、食べること自体が嫌いになったり、摂食障害になったりする原因にもなりかねないかもしれませんね。

何よりも、今日は、自分の子どもたちが自分で必要な量を見極められたことがとても新鮮でした。

自分で盛り付けさせれば、そもそも無理強いする必要も少なくなります。

これから、しばらく続けてみようと思います。






2015年10月2日金曜日

誉めたら伸びるんじゃなかったの!?というお話

誉めて伸ばすってよく言いますよね。私は自分で誉められて伸びるタイプだと思っているので、結婚して間もない時、夫に「誉められたら伸びるから、たくさん誉めてね」と言ったほどです。

実際、子育てしていると、子どもに「ママ、見て!」なんて言われて、「すごいね」「上手だね」と言ったり、子どもが言うことをちゃんと聞けたときや、ごはんを全部食べられた時に、「えらいね」「よくできました」なんて言うことはよくあると思います。

そうやってどんどん誉めてあげれは、子供に自信を与え、能力を伸ばせる、そう思ってました。


でも、実は子供にそれらの誉め言葉をかけると、伸びるどころか、伸び悩む原因になると言うんです。


1.誉め言葉で自信を失う


こんな研究がありました。

学生をたくさん誉めるグループと誉めないグループに分けておきます。たくさん誉められた学生は先生からの質問に答える時に、「え〜、◯◯ですか?」と語尾を上げて自信なさげに答え、先生に否定的なことを言われると、すぐに答えを取り消す傾向があったそうです。

これは、誉められ続けることで、自分が正しいかではなく、大人に正しいと思われるかが気になるようになってしまい、良し悪しの判断を他人に依存することになるので、結果的に自信を無くしてしまうためだとか。



2.興味を失う


例えば、小さな子が絵を描いて持ってきたとします。その絵を見て、ママが「上手だね」と言うと、その子は元々は絵を描きたいと思って始めたのが、段々と「もっとママに誉められたい」に、目的が変わってしまいます

誉め言葉は中毒性があると言われていて、一度誉められると、もっともっと誉めてほしくなります。すると、最初の1枚は心がこもっていたのに、段々と殴り書きのような絵を持ってくるようになります。

実は私も娘で全く同じ経験をしたことがあるんですよね。絵を描くのではなく、最終的に、紙切れをどんどん私のところに運んでくるだけになり、ついには私も誉め言葉を掛けようがなくなると、娘も他のことをしだしました。

もともとは興味や動機が娘の中に芽生えていたはずだったのに、安易な誉め言葉で、その芽をつんでしまったってことですよね…


3.誉め言葉で、出来も悪くなる


誉め言葉をかけると、「次もまた誉められたい」という気持ちが、「次回も上手くやらなければいけない」というプレッシャーに変わり、次の取り組みにつまづく傾向がある、ということもわかっています。

特に工作やお絵描きのような、創造的な活動では、そのプレッシャーが創造力や大胆な発想の邪魔をするため、よい作品ができないとか。




誉めて伸ばすはずが、これはまずいですよね(^_^;)



じゃあ、どうすればいいの!?


幼児教育上でちょくちょく話題になるモンテッソーリ教育は、このような理由で「えらい」「すごい」「よくできたね」などの褒め言葉を避けるようにしているそうです。

じゃあ、誉める代わりにどうするか、というと…

①なにも言わずに微笑んでうなずく
②見たままの状況を語る
③子ども本人について語る
④多くを語らず子供から話を引き出す
⑤◯◯で嬉しいなどの言い方をする


ということで、①はわかるとして、それ以外について具体例を挙げると:

★絵を持ってきた子に対して、
・赤と青を使って描いたのね
・ママのことを描いてくれて嬉しい
・ずっと一生懸命描いてたから、何を描いてるのかなと思って見てたのよ

★縄跳びが飛べた子に対して、
・つまずかずに飛べたね
・ずっと練習してたのを知ってるから、飛べるようになってママも嬉しい
・あなた、とっても嬉しい顔してるわ
・ずっと見ていたよ
・びゅんびゅんって音がして、気持ち良さそうに飛んでたね

のような感じです。


こうして見ると、「すごい」とか「えらい」とか「よくできたね」って、これらの声掛けに比べてすごく空虚な気がしませんか?

実際、私も忙しく家事をしてる時なんかは、ちゃんと見もしないで、「すごい」とか適当に言ってしまう時があり、反省します。

私自身が子供の時も、母に「見て!」と言っても、ろくに見もせずにいい加減な受け答えをされて、よく腹を立てたものです。そう考えると、こういった誉め言葉は、大人にとって都合がいい言葉である一方、心がこもっていないことは、ちゃんと子どもに伝わってしまうのかもしれません。

学生時代、テストで良い点をとって母に見せても、ろくに答案を見もせずに「すごいね」と言っていた母。私は、母にもっと誉めてほしいという思いから、勉強を頑張ったものです。

何年か前に、母に当時の話をしたら、母は「そんなはずない。私は誉めて伸ばす子育てがモットーだから、ちゃんと褒めていたはずだ」と言って、一向に話が噛み合わず、不思議だなと思ってました。

でも、なんかわかった気がします。

「誉める」という行為は、私と母で明らかに意味が異なってたんでしょうね。言葉の上では褒めていたつもりの母。私は、実際は誉めてほしかったんじゃなくて、もっと私のことを見てほしかったんだなって、今になって思います。


「すごい」「上手」って言わないのって、案外大変ですが、安易な声掛けに頼らず、できるだけ意識して子どもと向き合っていきたいです。





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