小さい頃から、ママがちょっと手が離せない時や子どもが退屈した時なんかに、テレビやDVDを見せているご家庭も多いと思います。
うちも、テレビは結構頼りにしてました。小さいうちはまだしも、幼稚園の年中ぐらいから、テレビもDVDも操作できるようになるので、上の子なんかは、今や勝手に見ています。
うちはテレビに関しては特に時間を決めてません。お姉ちゃんの場合、それでも平日は、宿題や習い事があって、見るのは夕方以降の1〜2時間程度。下の子もなにかと遊びに連れ出すので、朝のほんの少しの時間、私が家事に追われている時だけで、日中はほとんど見ません。
でも、休みの日になると、朝からダラダラテレビをつけっぱなしてたりするんです。そんな無駄な時間を過ごすのがちょっぴり気になってました。
そこで、この際、テレビとDVDを一切やめて、どんな変化があるか、どれだけ耐えられるかを試してみることにしました。
方法は簡単。何の予告もせずに、リモコンを隠してしまい、「リモコンが見つからない」と告げました。幸いうちの子たちは、テレビ本体に電源やチャンネルのスイッチがあることを知らないのです(^^;
考察
≪一日目≫
お風呂上がりにテレビをつけようとした上の子が、リモコンがないことに気づく。10分ほど探した後、諦めて他の遊びをし始めた。テレビがついてないからか、自分からもう寝ようと、いつもより早めに寝室に向かった。下の子はテレビがなくても、あまり気にしていない様子。
≪二日目≫
おねえちゃんが登校したあと、私が朝の家事をする間は、いつもDVDなどを見て過ごしていた下の子。見たいと言ってきたが、リモコンがまだ見つからないと言うと、すぐに諦めておもちゃで遊んでいた。以後、チャレンジ終了まで下の娘がテレビを見たいと言うことは一切なかった。
帰宅した上の子。宿題を終えてから、録画しておいた番組を観ようとするも、リモコンがまだ見つかってないことを知り、5分ほど探す。結局諦めて、妹と夕食までおもちゃで遊んだ。夕食後は探すこともせず、お風呂の前後も妹とずっと遊んでいた。
≪三日目≫
二人ともテレビのことは全く触れず。
≪四日目≫
上の子が「妖怪リモコン隠しっていうのがいる!」と突如叫び、妖怪を疑う。
≪五日目≫
上の子が「やっぱりママが隠したんんじゃないの」と私を疑うも、すぐに忘れて他のことをしだす。
≪六日目≫
上の子がテレビのことを夜になって思い出し、もうそろそろ一週間になるから、リモコンを買ったほうが良いと言う。
≪七日目≫
一週間になるので、そろそろ出してあげようと思いつつも、自分で見つけた方が喜びが大きいかと思い、私の部屋に隠してあったリモコンをリビングのブランケットを入れたカゴに移動。「もう一度よく探してみよう」と私が提案し、一緒に探すものの、娘は結局探し当ててくれなかった。
≪八日目≫
リモコンを注文したかと催促されるも、今日も見つけてもらえなかった。というか、そもそも探すこともなくなった。
テレビ断ちで感じた変化
1.有意義な時間が増えた
これは予想通りの変化ですが、テレビを見なくなった分、有意義に過ごす時間が増えただけではなく、「次は何をしようか」と自分で考える機会が増えたのは、とてもよいことだとつくづく思いました。上の子は、DSも決められた時間やり終えて、テレビもしばらく見続けた末、私に「もうそろそろやめなさい」と言われると、「ねぇ、何すればいい?」とよく聞いてきたものです。テレビを全くつかなかったこの1週間、娘がそのセリフを言うことは、一度もありませんでした。
一日の時間をどう使うか、何をすべきかを考える癖をつける習慣をつけるためにも、これまでいかにテレビが邪魔をしていたのか、気づかされました。
2.家が平和になった
- 遊んでいる時の喧嘩が減り、特に上の子が妹にやさしく接するようになった
一緒に遊ぶとほぼ毎回のように喧嘩をしてた娘たち。なぜかテレビを見なくなってからは喧嘩をせずに遊べることが多くなりました。
テレビを見なくなってから、やけに妹にやさしく接するようになった上の子。もしかしたら、それまで、テレビが喧嘩の原因を作っていたことが意外とあったのかしら、と考えてます。
例えば…
下の子が遊んでる声や音で、見ているテレビの音が聞こえない
テレビ自体が子どもの神経を高ぶらせていて、些細なことでイライラするようになってしまうとか?
テレビが見られない代わりに、妹と遊ぶ時間が増え、楽しく遊ぶためには仲良くしなくては、と意識している
一緒に遊ぶ時間が増えた結果、二人の関係もよくなった
喧嘩が減ったのも理由のひとつですが、テレビがついていないと、子どもがダラダラせずに、次の行動に移せるようになったので、「もう〜の時間よ」と何度も言う必要がなくなりました。宿題も私が何も言わなくても、さっさとやってくれるようになりました。
3.上の子がDSをやらなくなった
これは意外でした。テレビを見られない分、「じゃぁつまんないからDSする!」と言うかな、と思ったのですが、不思議なことに、テレビの存在と共に、DSの存在も忘れているようです。
電子機器は中毒性があるとも言いますから、もしかして、デジタルの連鎖というか、テレビをだらだら見ると、その余韻でDSをしたくなったりするのでしょうか…。
4.睡眠の改善
テレビのブルーライトで、脳が起きてしまうのはよく知られてますよね。だから、以前から寝る直前までテレビを見てるのが気になってました。それでも、寝付くのは結構早かったのですが、テレビを見なくなったら、さらに寝つきが早くなりました。
また、下の子が寝てる間にゴロゴロ転がっていってしまうこともなくなりました。それだけ、熟睡してるのかもしれません。
===============
こんな感じで様々な変化が見られた一週間。テレビは見たいなと思っているようですが、娘自身も、テレビを見る時間がなくなったことによって得られたことを実感したようです。
今後は、見たい番組を決めておき、それだけを見る生活に変えていこうね、と話をしました。
…それにしても、その気になればすぐに見つけられる場所に潜ませてあるリモコン。いったいいつになったら、見つけてもらえるのやら(^_^;)