子どもの褒め方について長年研究しているスタンフォード大学の倫理学者、Carol Dweck教授によると、女の子は自分の能力が生まれ持った不変のものだと考えていることが多いんだそうです。極端に言うと、人の才能は既に決まっていて、努力してもあまり意味がないと諦めがちということ。
そのため、女の子は苦手意識を持ったり、失敗が予見されるようなことは、諦めてしまう傾向があり、この傾向は特に算数や数学など、いわゆる理数系の分野で強く見られたそうです。
それに対して男の子は、元々数学に対する苦手意識が少ない上に、たとえ苦手意識があっても、それによってやる気を失ったり、達成度合いに影響したりしないんだとか。
ただ、Dweck教授の研究では、女の子であっても、能力が生まれ持ったものではなく、努力次第で伸ばせると信じている子は、数学もできるようになることがわかったそうで、さらに、そういった『能力」に対する考え方は、親が幼少期にどんな声掛けや褒め方をするかによって形成されるようです。
女の子であっても、能力は努力次第で伸ばせると信じる子に育てることができ、そう信じることが、その子の可能性を広げるということですよね。
そのためには:
・日頃から、能力は努力次第でいくらでも伸ばすことができると強調する。
・テストの点やどの問題が合っていたか、間違っていたかという結果ではなくプロセスや努力をきちんと評価し、褒めてあげるようにする。
・工夫したこと、投げ出さなかったこと、続けたことを具体的に褒める。
・失敗は悪い事ではないこと、失敗から学ぶ大切さを教える。
ということを、特に幼少期の頃から親が気を付けると良いんだそうです。
女の子を持つ母親として、娘が苦手意識を感じているような時には、いつも以上に過程や努力を評かしてあげるように、気を付けたいなと思いました。
参考記事:
"Giving Good Praise to Girls: What Messages Stick" By Katrina Schwartz
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